Windowsアイコンをクリックして、スタートメニューを開きます。
「プログラムとファイルの検索」と書いてあるところに、
cmd
と入力してEnterキーを押下します。
コマンドプロンプトが開きます。
半角英数で、
ping 【あなたのドメイン】
と入力します。
※【あなたのドメイン】の部分は実際のサイトドメインなどに変更してください。pingの後ろは半角スペースです。
あなたのサイトのURLが
abc.com
の場合は、
ping abc.com
と入力します。
入力が終わったら、Enterキーを押下します。
上記の黄色の枠内のように、ドットでつながれた数字の羅列が表示されます。
これが共有サーバー自体のIPアドレスです。
まずは、このIPアドレスを控えましょう。
このIPアドレスをIPアドレスAとします。
共有サーバーによっては、
共有サーバー本体から直接メールを配信するタイプと別のサーバーを経由してメールを配信する2つのタイプがあります。
これを調べるには、自身のメール宛にテストメールを送信します。
ここではヤフーメールを例に説明します。
※携帯メールの場合は、チェックが行えない場合が多いので、プロバイダのメールやフリーメールなどを利用し、
メールの受信は携帯ではなくパソコンで行ってください。
※メールをWindowsメールやOutlookなど、Windows上のアプリケーションで受信されている場合でも、確認を行うことができます。
詳しくはそれぞれのアプリケーションのメールヘッダーの確認方法を参照してください。
メールボックスのメールを開きます。
右の詳細ヘッダーのリンクをクリックします。
以下のようにメールヘッダという情報がポップアップが表示されます。
一番下までスクロールします。
このメールヘッダーはメールの送信ルートを示しています。
一番下から上に向かって、順番メールが移動するサーバーの情報が記されています。
以下の記述を探します。
X-Originating-IP: [219.xx.xxx.175]
この記述が見つかりましたら、この[括弧]の中がメール配信に使われるIPアドレスです。
このIPアドレスも控えましょう。
このIPアドレスをIPアドレスBとします。
IPアドレスAとIPアドレスBが同じIPアドレスの場合は、サイトがアップされているサーバーから直接メールが配信されています。
その場合は、以下はIPアドレスAのみのチェックを行います。
IPアドレスのブラックリストを管理する公開データベースはゆうに100サイトを超える量があります。
しかし、実際の配信に影響の強いものと弱いものがあります。
まずは、メール配信に大きな影響力のあるデータベースに絞ってチェックを行なっていきます。
上記の(1)(2)で控えたIPアドレスAとIPアドレスBが異なるIPアドレスの場合は、その両方をチェックします。
SPAMHAUS
https://www.spamhaus.org/
https://www.spamhaus.org/
にアクセスします。
下図のように、メニューの SBL をクリックします。
その後、サイドメニューにある Blocklist Removal Center をクリックします。
以下のようなページが表示されます。
Enter an IP Address の欄に、上記で控えた IPアドレスA を入力して、Lookup ボタンをクリックします。
以下のように、 (IPアドレス) is not listedd in the SBL となっていれば問題ありません。
以下のように、 (IPアドレス) is listed in the SBL となっている場合は、IPアドレスがブラックリストに登録されていますので、
対策が必要となります。
同じように、IPアドレスBについてもチェックを行います。
インターネット上のメールサーバーの多くは、SPAMHAUSのデータベースを参照してメールのフィルタリングを
行っていますので、SPAMHAUSのデータベースにご利用の共有サーバーのIPアドレスが登録されている場合は、
メール不達の大きな原因として挙げられます。
必ず対策を講じてください。対策方法については、
以下の項、
(5)ブラックリストに乗ってしまっている場合の具体的な対策方法
を参考にしてください。
SPAMHAUS以外にも、スパムメール扱いとなりやすい影響力の大きなデータベースがありますので、いくつか紹介します。
SPAMCOP
https://www.spamcop.net/bl.shtml
RBL.JP
http://www.rbl.jp/
迷惑メール扱いとなる一番大きな要因はIPアドレスによるペナルティです。
・SPAMHAUS
・SPAMCOP
・RBL.JP
は必ずチェックしてみましょう。
インターネットに公開されている問題のあるIPアドレスを公開するデータベースには、上記を含め100を超える種類があります。
これらに一括で問い合わせをしてくれるサービスもあります。
ただし、これらのサービスは、リアルタイムな情報ではないことがあります。
理由としては、IPアドレスチェックの問い合わせの都度、データベースを管理している本家のサイトに適時再問い合わせすると、
とても時間がかかったり、特定のサーバーから本家のサイトへのリクエストが集中することで、一時的な問い合わせのブロックのリスクがあるからです。
そのため、絶対とは言えませんが、中間データベースとして、ある時点のデータを保有して、本家への再問い合わせを行わずに、中間データベースの内容を
結果表示するものがあります。
もちろん、本家のデータベースと連携をしてリアルタイムに結果を表示するものもあります。
一概には言えませんが、一括で検索したリストの内容を鵜呑みにせずに、上記の本家のデータベースサイトで直接検索してみることをお勧めします。
一括検索が行えるサービス例
aguse
https://www.aguse.jp/
BLACKLISTALERT.ORG
http://www.blacklistalert.org/
multirbl.valli.org
http://multirbl.valli.org/
対策例についていくつかあります。
・SPAMHAUSなど、ブラックリスト(ブロックリスト)データベース管理団体に直接、IPアドレスの削除申請を送る
・レンタルサーバー業者へ、データベース管理団体へIPアドレスの削除申請を依頼する
・レンタルサーバーの業者間のサーバー乗せ買え
・レンタルサーバー業者の乗り換え
・リレーサービスの利用
通常、 ブラックリスト(ブロックリスト)管理団体は、削除依頼を受付ける窓口を用意しています。
しかし、エンドユーザーからの直接の問い合わせや、ISP(インターネットプロバイダー)以外の企業からの問い合わせについては、なかなか取り合ってもらえないことがあります。
特に、非営利団体であったり、ボランティアによって構成されている組織はその傾向が強くあります。
しかし、特定のIPアドレスを申請によって自動削除できるようなフォームを用意しているところもあります。
SPAMHAUSでもこのフォームがありますので、メール配信に問題を感じたら、自身のIPアドレスをチェックして、フォームから解除申請をしてみるとよいでしょう。
解除申請をしたが、翌日にまたすぐにブラックリストに入ってしまう、、、。
このようなケースもあります。
この場合は、レンタルサーバー業者経由で問い合わせをしてみましょう。
レンタルサーバ業者へ問い合わせを行い、対応を仰ぎます。
改善が見込まれない場合は、サーバー自体を乗り換えてしまうのが手っ取り早いです。
とはいえ、すでに稼動しているサイトをおいそれとは引越しできないケースもあるでしょう。
その場合は、リレーサービスなどを利用することも可能です。
現在の状況によって、最適な対応方法が異なってきますが、対策方法としては、上記の順で行うのがよいでしょう。